●第二話

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体育館からだいぶ離れたところに部室はあった。 先輩の話によると 部室は女子部が全部使ってあるから 人数の少ない男子部は 女子部の部室から離れた部室棟を使える。 「――ってゆーこと!」 “翔”はそう言って 部室の鍵をクルクルと回した。 「そういえば、君名前は?」 「はい。高崎恵斗です。あの、先輩のお名前は…?」 「俺?俺は小野寺翔。小野寺先輩でも翔先輩でも何でもいいからねっ☆」 と、翔はバチっとウインクしてみせた。 翔は少し恵斗を見てから 「169cmもあんのか、レフトだったんだね」 と言った。 恵斗は信じられなかった。
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