●第二話

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ガチャっと扉が開いた。 「失礼しまーす…」 恵斗は恐る恐る部室に入って行った。 するとそこには、まだ人がいた。 「雅人!もう部活始まるぞ?遅れたりしてどうした?」 ゆっくりと翔の方へ振り向いた“雅人”。 「ん…いちご牛乳買ってた…遅れた」 「そーなんか!悠ちゃんがキレる前に体育館行った方がいいぞ」 「ん…わかった…かも」 「かもってなんだよ!?」 そんなやりとりを翔としてる“雅人”。 身長186cmといったかなりの長身。 目は少し垂れている。 そんな垂れ目が恵斗に向けられた。 「顔…初めて見る…名前は?」 ゆっくりだが聞かれた恵斗はすぐに 「高崎恵斗です!これからよろしくお願いします!」 バッと頭を下げてそう言った。 「ん…俺は藤川雅人」 間を置いて 「…甘いものと…可愛いもの好きだから…」 と言い残して部室を出て行ってしまった。 『最後のは自己紹介?』 恵斗は不思議に思ったがすぐに翔が 「雅人謎いから」 と笑顔で言っていた。
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