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ガチャっと扉が開いた。
「失礼しまーす…」
恵斗は恐る恐る部室に入って行った。
するとそこには、まだ人がいた。
「雅人!もう部活始まるぞ?遅れたりしてどうした?」
ゆっくりと翔の方へ振り向いた“雅人”。
「ん…いちご牛乳買ってた…遅れた」
「そーなんか!悠ちゃんがキレる前に体育館行った方がいいぞ」
「ん…わかった…かも」
「かもってなんだよ!?」
そんなやりとりを翔としてる“雅人”。
身長186cmといったかなりの長身。
目は少し垂れている。
そんな垂れ目が恵斗に向けられた。
「顔…初めて見る…名前は?」
ゆっくりだが聞かれた恵斗はすぐに
「高崎恵斗です!これからよろしくお願いします!」
バッと頭を下げてそう言った。
「ん…俺は藤川雅人」
間を置いて
「…甘いものと…可愛いもの好きだから…」
と言い残して部室を出て行ってしまった。
『最後のは自己紹介?』
恵斗は不思議に思ったがすぐに翔が
「雅人謎いから」
と笑顔で言っていた。
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