憑き憑かれ

3/10
前へ
/10ページ
次へ
目が覚めたのは病室のベッドの上だった。真っ白な天井、真っ白な壁、そして隣では担任の教師が本を読んでいた 裕太「あれ…どうしてここに」 裕太の声に気付き、先生がこちらを見た。その顔は、どこか軽蔑されているように感じた。 「なぁ、どうしてこんなことをしてしまったんだ?」 裕太には意味が分からなかった。話を聞いていくうちに、その意味を理解していった。 それは、あの日の放課後。先生がたまたま校舎裏を歩いていたとき、突然叫び声が聞こえた。あわてて駆けつけると、生徒の一人がこちらに向かって走ってきた 「ハァ…こ…殺される!!あいつ…ウアアアアアアアアア!!!!」 そう叫んで生徒は走って逃げていった。生徒が来たほうを見てみると4人の生徒が倒れていた。そしてそこに裕太がいた。裕太は全身血まみれで空に向かって2度遠吠えをして、そしてすぐに倒れてしまった 生徒は重症だった。そのうち最も重症だった一人は、喉元を噛みちぎられていたようだ。残りの3人も指を引きちぎられたり、足の肉をちぎられたり等の重症だった
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加