4人が本棚に入れています
本棚に追加
私は携帯で彼に電話をかける。
するとすぐに出た。
「おはよー瑞希。どうしたの? 朝から」
「おはよ。……ねぇ、いつになったら会えるの?」
そう聞くと、彼は少し困りながらいつものように答える。
「んー、そのうち、ね? だからもうちょっと待ってて」
「もうちょっとっていつよ?」
自分でもわかるぐらいに声が苛立つ。
同じ答えを何回も聞くと、信憑性が薄れる。
最初のうちは期待をしていたのに。
こんなに延ばされると、もう会えないんじゃないかと時々思う。
最初のコメントを投稿しよう!