始まり

12/30
前へ
/95ページ
次へ
「…よくやるよね。俺には意味不明。そんなめんどくさいこと。でも俺、このクラスじゃ葵の事、一番マシに思うよ…」 この人は褒めているの?けなしているの?調子狂う! カルシウムが足りなくなったかな? 「何よそれ。マシって…残念ながら、私は黒田君のこと嫌いだからね!」 「そりゃ残念だ」 たいして残念でもなさそうに応える。 「で?あなた何してるの?部活に入ったわけでもないんでしょ?帰ってよ!」 ところが歩は、前の机の上にあぐらをかくと、私を見下ろしてきた。 「…いいかげんにしてくれない?私、早く書いて帰りたいんだけど!」 すると歩は― 「書けばいいじゃん。俺なんもしてねーし」 イライライライライラするなぁ!!最初のドキドキを返せ!
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加