君がいたから

始まり

転校初日だし…仲良くしといた方が得策かな。

「よろしく、黒田君。私」
「神崎葵だろ？」

…突然名前を言い当てられ、少々…いやかなりびっくり！

「な…なんで知ってるの！」

「別に～名簿あったじゃん」

…？名簿なんてあった？

そう…このクラスには名簿というものがない…。
理由？それはね…

落合先生が作るのがめんどくさいらしい…。

…珍しく作ったの？

まあそこは納得しておこうと思った。

きっと転入生用の名簿があるのよね！

でも、名簿というものは私はもらった記憶も見た記憶もないよ？

そこでもう一回

「黒田君…本当に名簿見たの？」