始まり

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「黒田君!どっから来たの?」とか… 「アド交換しよ」とか 「かっこいい!」とか 「彼女いるの?」とか! だけど…歩がした返事は一言…。 「興味ないんだよね。ブスとか低脳には。俺が好きなのはただ一人だから」 その瞬間…教室が静まり返った。 黒田君…もう少し言葉選ぼうか…。 でも何も言えない私って ―はあ…。 こんな自分がときどき嫌になる。 静まり返った教室が、ある男子の一言で変わった。 「歩だっけ?ウザイかもしんないけど、最初くらいうまく立ち回っとけよ。お前絶対損するよ」 その男子は―男子Aではなく! 本田 真ホンダマコト。 彼はクラスのムードメーカー。 頭がいいってわけじゃないんだけど…彼がいるとクラスが明るくなる。
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