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「もし、ここから外に出て、ドミナの町がなかったら、イメージしてみればいい。これをあげるから」
差し出されたのは積み木の塊。なかなかカラフルで可愛らしい。
「これは?」
「これがドミナの町だよ」
「…これが?」
積み木は、何かの形を真似ているように見える。
でもそれも、子供がままごとで作るような単純な形。町だとは到底思えない。
「とにかくイメージしてみて。ドミナの町ができるから」
「あ、ありがとう」
手元に押し付けられる積み木。
仕方が無いので私は取り敢えず、受け取る事にした。
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