Chapter 3

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適当にはぐらかしてはいるが、紫があたしのところに来た時の事はよく覚えている。 紫は……幻想郷の外から来た存在だった。 当時、紫が幻想と現実の境界の結界を張るまでは、外界とも普通に行き来できていたから、 幻想郷に人が迷い込むことはそこまで珍しいことではなかった。だが、紫は普通の外界の人間とは少し違っていた。 紫は僅かながらにも、能力を持っていた。
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