かっぷる×couple

誰がために

※翔視点

さらに翌日――

「みんなー！カジノに決定したぜい！さぁ案をだせい！」

上の司会のもと、ポーカーや神経衰弱、限定じゃん拳などの案がでてくる。

「翔！お前もなんか出せ！hurry！hurry！hurry！hurry！」

「じゃぁ……おさわりしたやつには焼き土下座とか」

オレは女子の味方なのさ。きらーん

「OK！採用したいところだが現実的に無理だ！」

その後は、窓から紐なしバンジー、北校舎への電流鉄骨渡りなど、おさわりしてきたやつへの制裁決めに発展した。

オレのせいではない。

――そして放課後になった。まぁ、大体のことは決まった。っていうか上に丸投げした。さぁ早く帰ろう。

「兄さんのところはカジノで決定したんですか？」

隣を歩く千秋が話しかけてきた。相変わらず天使すぎる。

「ん、そうだ。千秋と玲苑は？」

「劇です」

「劇？なんの劇？」

「殺人事件の劇で、お客さんにも推理してもらうみたいですよ？」

なるほど、当たったら景品とかあるのかな。

「ちなみに役は決まったのか？」

「わ……私は、第一発見者です。千秋ちゃんは犯人役です」

うわ。壮大なネタバレをされた。