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そして川原に着いたオレと玲苑。
「なぁ、一体なんなんだ?」
「先日、猫を見つけたんです……」
猫、ねぇ。
おそらく捨て猫を放って置けなかったんだろうな玲苑は。
「っで、翔先輩に見てもらいたいんです」
「へぇ……そっか」
とにかく玲苑のあとを着いていく。どうやら橋の下に猫はいるらしい。
しかし橋の下に到着したが、子猫が入っていそうな段ボール箱はなく、青ビニールシートで覆われたゴミの山が出来ているだけだ。
「……み……み、み、みーちゃんっ私ですよ」
かなり恥ずかしそうに呼びかける玲苑。
「………」
しかし返事はない。
「なぁ玲苑、今は居ないんじゃないk「にゃぁぁぁ」
いた。
鳴き声のした方を見ると、ビニールシートの下から声が聞こえた。
「この下か……」
オレはビニールシートをバッと取り外した。
「…………」
「みーちゃん、今日も来ましたよ」
にゃぁ、と玲苑に返事をする猫。
え?なんでオレが無言なんだって?それはな……
「……翔先輩、このこが私が先日見つけたねk「猫じゃねぇだろぉぉぉぉぉぉその大きさは!でかすぎだろ!?なんすかキメラっすか!?猫は猫でも熊猫と書いてパンダとか言うレベルじゃないし!?ていうかパンダよりもデカイし!?」
そう。3メートルはある三毛猫であった。
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