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ずーん、だ、
ずーーーーーん。
猫なのに効果音が『ずーん』だ。
「……玲苑、危ないからこっちおいで」
「翔先輩、大丈夫です。みーちゃんはおとなしい子dひゃっ」
ペロンと玲苑の顔を舐めるみーちゃん事、巨大三毛猫。
食べられるんじゃないかとかなり焦ったオレがいた。
だが良く見ていると相当玲苑になついているようだ。
多分大丈夫だろう………多分。
「あははっこらぁっ、そんなに舐めちゃだめですよみーちゃん」
これが子猫だったら可愛いやり取りなんだろうが……相手は3メートル超えの三毛猫である。
そしてなぜかヨダレまみれにならない玲苑。これが玲苑クオリティだというのか。
「……それで、翔先輩……」
とりあえず落ち着いたらしいみーちゃん。今は眠たそうにアクビをしていた。
「ん……?」
「みーちゃんを飼ってくれま………せんよね」
「まぁ……無理かな……玲苑は飼えないのか?」
玲苑なら飼えるハズだ。なんてったってお金持ちなんだから。
オレの家の回りにマンション建てるくらいお金持ちなんだからな。
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