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「なぁ玲苑」
「は……はい?」
「あのアンテナっぽい耳はなんだ?」
メイド達にはなにやら意味ありげなアンテナがついている。それはまるでどっかのメイドロボのごとく……
「アンテナですけど?」
そうですか。アンテナですか。よく見るとどのメイドも同じような顔をしている。全部で3種類ぐらいだろうか。
「ロボットなんですか?」
「そのとおり」
どこからともなく聞こえてきた爽やかな声。
「やぁ君が……翔くんですね。玲苑からよく聞いていますよ」
「あ、はい……どうも」
現れたのは爽やかな美男。うん。それ以外に表現方法がない。
爽やか、爽やかer、爽やかestだ。
「………うん、君はよく天沢くんに似ていますね」
「はい?」
天沢くん……?
「君のお父さんのことだよ」
あの親父とオレが似ている……?
「そちらのお嬢さんは、千秋ちゃんかな?可愛らしいね」
「ど、どうも」
照れながら答える千秋。
「まぁうちの玲苑のほうが可愛いけれどね、ハハハ」
「あぁん!?今なんつった!?千秋よりも可愛いだと!?ふざけるな!確かに玲苑は可愛らしいさ!だがなぁ、優劣なんてつけるべきじゃ「兄さん!止めてください!」……分かった」
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