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「おーい。昼将(ひるまさ)くーん。早くしてくれないかーい?」
そう玄関から声を発しているのは僕の幼馴染みだった六槍院六六(りくそういんろくむ)だ。(なんと名前に666があるとても不吉な名前である。)
わざわざ過去形にしたのはちゃんと理由がある。
僕と六六ちゃんは先週、付き合い始めた。
きっかけは学校の帰り道だった。
元々幼馴染みである僕らは家も近かったこともあり、下校時は一緒に帰っていた。
というのは実は中学生までで高校に上がってからは周りのこともあり、一緒に帰ることはなかなかなかった。
しかし、あの日はたまたま、本当にたまたま帰る時間が重なり、かつお互い出会ってしまった。
無視するほど仲の悪くない僕たちは自然と一緒に帰ることとなった。
「昼将くん。僕と恋仲にならないかい?」
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