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「そう・・・だな。俺は人殺しだ。こんな俺、友達になるの・・・嫌だよな」
「・・・」
「じゃあ、俺任務があるから行くよ」
いつもと違うザックスの微笑みが切なく見えた。
冷たく感じるザックスの背中。
消えるまで見た。
部屋に戻ったクラウド。
ベッドに横になる。
「何でザックスにあんなこと言ったんだろう」
あんなこと言うつもりじゃなかった。
あの時はイライラしてて言葉が止まらなかった。
でも、これでいいのかもしれない。
ザックスが近づかなくてすむ。
俺の傍にいれば、不幸になるだけだから。
だから友達はいらない。
一緒にいてもわからない。
ずっと一人だったから。
昔からそうだった。
でも、ザックスだけは違っていた。
何で俺なのか。
他のみんなみたいに明るくない。
なのに・・・・・・。
訓練試験で疲れたからか、睡魔におそわれる。
少しだけ寝ようかな。
まぶたが重く感じ目を閉じた。
夢を見た。
ポツンとクラウドがいた。
ポタッ、ポタッ、と何か滴が垂れ落ちる音が聞こえた。
聞こえる方向に向かうと、ザックスがいた。
様子がおかしい。
下に何か影が見えた。
あれは、人。
「ザックス?」
声をかけてみた。
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