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「見ろよ。俺が殺したんだ。人を・・・。大切な人を・・・」
横たわる死体を見て話すザックス。
「・・・」
何も言えなかったクラウド。
ザックスの背中が冷たくて、どう言えばいいかわからなかった。
「友達なんかいらない。仲間なんかいらない。お前も・・・」
振り返り、クラウドを睨む。
血のついたバスターソード。
血の匂いが鼻につく。
嫌だ。
怖い。
ザックス・・・。
「お前なんか友達にはならない。・・・いらない。消えろ!!」
高く刃を上げブンと振りおろした。
「やめて!!」
バッと目を覚ましたクラウド。
あれがザックスの思い?
本当の気持ち。
そうだろうな。
いずれ俺を殺す。
ソルジャーは人殺し。
一般兵なんか守るわけない。
捨て駒なんだ。
初めて出来た友達、だと思っていた。
現実は甘くない。
みんなが敵。
回りの者、全てが敵だと。
ザックス
あんたなら、俺を捨てるよね。
殺してくれるよね。
ほったらかしにするよね。
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