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どのぐらい気を失っただろうか。
目を覚ませば白い天井だった。
「おっ?気がついたか。大丈夫か?」
男はじっと青年を見ていたみたいだ。
「・・・」
青年は黙ったまま。
何も話したくなかったから。
「あぁ~、俺はザックス。よろしくな🎵」
男はザックスと紹介したが、
「・・・」
「うーん・・・。あんたの名前は?」
「・・・」
青年は喋らない。
「ただいま。ザックスありがとう。あらっ、クラウド。目が覚めたのね」
治療員である女性が青年をクラウドと呼んだ。
「なぁ、そのクラウドって喋らないのか?」
「喋るわよ。どうして?」
「俺が言っても話さないからさ」
「あぁ~。それは許してあげて。クラウドは最近“いじめ”にあってよくここへ来て相談しているの」
「“いじめ”・・・か」
ザックスは聞いてはいけないことを聞いたような感じがした。
神羅にいじめがあるなんて信じられなかった。
それにザックスと話をするのが怖くて口を開かなかった。
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