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コンコン
「・・・」
今度は確かにノックの音が聞こえた。
俺はヘッドホンを取り
「美幸か?」
と 今家には 俺以外 あの子しかいないのに 馬鹿な質問をした。
「はい・・・ 美幸です。」
消え入りそうな声が 返ってくる。
「どうした 何かあったのか?」
ドアを開けると 俯いた姿勢の美幸がそこに立っていた。
「美幸?」
じっと 動かない美幸に 声を掛けると
やっと はじかれたように
「休んでいるところを 突然 ごめんなさい・・・」
と ぺこりとお辞儀して 恐る恐る 顔を上げた。
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