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ガチャ
ピクッ
「ああ ごめん。」
ドアを開けると 思いがけず 美幸はそこにいて
俺が意外と早く出てきたので 驚いたのか 体を微かにビクつかせた。
「・・・お土産があるみたいです。」
「そうか~ なんだろうね?」
努めて 柔らかく 爽やかに 話しかける俺は
ますます 怪しく感じるのか
美幸は
「さぁ・・・」
と 言葉少なに 答えた後 さっと 急ぎ足で 階段を降りる。
細く柔らかい まだ少女の髪は
さらさら風に乗って 一足ごとに 肩先で揺れる。
時々 触れてみたい衝動に襲われるが
そんなことをすれば 口もきいてくれなくなりそうで恐ろしい・・・
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