2人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は《アイツ》が嫌いだ。
《アイツ》は俺の事をどう思ってるのか知らない。
いや、《アイツ》は俺の事なんてどうも思ってないだろう…。
《アイツ》と出会ってからもうどれだけ経ったのだろうか。
だけど、何年経っても勝てる気はしない。
これから先もきっと一生勝てずに終わるだろう…。
最初は勝とうと思っていた。
今では戦おうとも思えない。
もう一生見たくもないくらいだ。
自分にもう諦めだってついてる。
でも世の中には《アイツ》に勝てる奴なんて沢山いる。
そう考えると自分が悲しくなってくる。
もしかしたらこれを読んでいる君だって《アイツ》に余裕で勝っているかもしれない。
《アイツ》は誰だって知っている存在だ。
これを読んでいる君だってきっと向かい合った事のある存在だろう…。
《アイツ》は俺が何もしていないといつの間にか何一つ解らなくなる。
何処で見失ったのかすら解らなくなる。
それに《アイツ》は催眠術のように俺を眠らせてくる。
俺は何度も打ちのめされたよ…。
…えっ!《アイツ》が誰かって?
それは、君達も知っている身近な存在……。
最初のコメントを投稿しよう!