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名前は聞いたことはあったが、
事件自体は詳しく解らなかった。
右腕が無くなっていたのは二人目
だけで、他の二人の遺体に欠損は
無かった。
「でもなんでこの事件が連続殺人
ってことになったんです?名前も
殺され方も関連性は無いと思うん
ですが。」
そう聞いたのは良太だった。
「三件とも、遺体のそばに人形が
置かれていた。人形はそれぞれ
形状が違うが、それを関連づけて
連続殺人と断定した。」
説明したのは光昭だった。晴男は
直前に掛かってきた電話に
出ていた。
「伊達。ちょっとついて来い。」
電話を切ると、晴男は留実を
呼んだ。
留実は、晴男に言われるがまま
後ろへついて行くと、地下へと
向かっていた。
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