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地下へ着くと、一つの部屋へと
入った。
その部屋は拳銃が置かれている
銃器保管室だった。
「特異捜査課は、拳銃の常時携行
が義務づけられている。」
そう言った晴男に対して、留実は
「はあ・・・」
と、よく分かっていないような
返事をした。
「当然、君も例外ではない。
だから、選んでくれ。」
「選ぶ?」
「そう。自分が使いやすいと思う
拳銃を選んでくれ。」
留実はそう言われると、分かった
ような、分からないような感じの
まま、ゆっくりと部屋の中を
見て、拳銃を選び始めた。
警察学校で、ある程度の講習
ぐらいは受けたが、留実自身
銃器に関する知識は皆無に近しい
くらい乏しかった。
それでもなんとか、手にした感じ
や、重さなどを考えながら
選んだ。
「じゃあ、これにします。」
留実が選んだのは、S&W M60 2インチ
だった。1番しっくりきたと
いうのもあるが、留実の中の
刑事の使う拳銃のイメージは
ブローバックよりもリボルバー
というのが心のどっかにあった。
晴男は、拳銃を選んだ留実を
確認すると、ホルスターを
留実に渡した。
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