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「話は聞いてるよ。丁度いい。 今、ミーティングが終わったから 顔合わせしようか。荷物は、 とりあえずその辺の適当な所に 置いといていいから。」 留実はそう言われると、邪魔に ならないように荷物を部屋の脇に 置いて、ミーティングの輪の 中に入ると、さっきの男が 再び口を開いた。 「私がここの課長の織田晴男だ。 君の左側にいるのが課長補佐の 真田孝で、右側にいるのが 前田良太と、島津礼二だ。」 晴男はそう言うと、以上だ と言った。 その直後に真田が、「よろしく」 と言って握手を交わした。島津も 「よろしく。」と挨拶を交わした。 留実は晴男に一つ聞いた。 「ここって、この人達だけなん ですか?」 「いや、二人はお茶を煎れに 行っていて、一人は資料室に 次の事件の捜査資料を取りに 行かせてる。」 晴男がそう言った後、入口の隣の 給湯室から二人、各々の湯呑みや マグカップを盆に乗せ出て来た。 「足利さん、そういうのは昔から 若手の仕事でしょ。」 足利と呼ばれた年輩の男が、 晴男にマグカップを持って行くと 晴男はそう言った。
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