悲しきメロディー

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僕は、自分の分の朝食が並べられた席に座る。 母親も自分の席へと座り 「じゃあ、奏ちゃん、食べましょうか」 と言ってきた。 「「いただきます」」 と二人揃って言い、いつもと同じように二人で朝食を食べる。 僕の家族は、母親一人だけなわけではない。 父親は今、遠くへ単身赴任中。週末には毎回帰っている。母親曰く、父は家族が大好きらしい。 兄弟は姉が一人いる。姉は、今年大学を卒業するため、今は就職活動真っ最中である。最近はいつもピリピリとしているので、あまり話していない。 そんな姉は朝起きる時間がいつもバラバラなため、朝食を一緒に取ることもたまにある。 今日はまだ起きていないようだった。 なので、朝食は僕と母親の二人で食べている。 朝食を食べながら、母親に学校でのことなどを話したりしていた。これは毎日話しているので、日課のようなものだ。 話しているうちに朝食を食べ終わり 「「ごちそうさまでした」」 と二人で言って、食器を片付ける。僕は自分の食器を流しまで持って行く。 そして、母親は、自分の食器と僕の食器を洗い始めた。
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