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音階だけがわかり、リズムはわからない、いくつかの音。
ちゃんとしたリズムで吹けば、ある程度聞けるメロディーになりそうだった。
この音、どこで聴いたんだろ?
疑問に思いながらも、僕はその音をフルートで吹いてみる。
リズムは、先程のメロディーと同じリズム。これが一番吹きやすいリズムだろう。
頭を過ぎったから、という理由だけで、この音を吹いてしまった。
僕は、吹いた後に少し後悔をした。
なぜなら、この音たちをリズムにのせて、メロディーにしてしまうと、とても悲しいものになってしまったからだ。
先程の優しいメロディーと、同じリズムで吹いているはずなのに、聴こえてくる旋律は、とても暗く、悲しい。
こんな音をどこで聴いたか、覚えていないわけがない。
そう思い、僕はどこで聴いたのかを思い出そうとした。
聴いた時期は、そんなに前じゃない。むしろ、つい最近。
場所は…、よく行く場所だった気がする。
学校のどこかか?
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