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大きな棺に入ってたはずのハルキは今は小さな骨壺の中。
今はもう悲しみを通りすぎ何も考えれなくなっていた。
俺はただみんなが行く方へぼっーと着いていった。
みんなに着いていくと小料理屋ぽい店に着いた。
そして、みんなでご飯を食べた。
どの料理を食べても、大好きなはずの料理を食べても今は不味くも上手くもない。
無味にしか思えなかった。
みんなで喋りながらご飯を食べる。
その光景は宴会にも見えた。
なぜそんなコトをするのかはよく分からないが、悲しみや辛さを和らげる為だと俺は解釈した。
だけど俺はそんな気分には馴れなかった。
俺はぼっーとしながら無味な料理を口に入れていく。
嫌いなハズの酢の物ですら口に入れた。
母はハルキの母の所に居た。
だから俺はひとりぼっち。
今までなら必ず左隣にはハルキが居た。
だけどもうその左隣にはいない。
俺はひとりぼっちになってしまった。
この部屋にはたくさんの人は居るが俺だけはひとりぼっちだった。
その現状があまりにも寂しかったので携帯を取ろうとポケットに手をつっこんだがポケットには携帯はなかった。
思い出せば家で慌てて支度をした時に持ってくるのを忘れたコトに今気づいた。
小さくため息をつき、下を向き目をつむった。
俺はいつの間にか下を向いたまま寝ていたみたいだ。
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