夢心地

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お線香の香りが部屋を包む。 母が持ってきたお茶を一気に飲み干した。 龍二「あの‥。なんであんなに謝ってたんですか?」 ハルキ母「……。わ、私のせいなの全部。ハルキが自殺したのも、龍二君が入院しちゃったのも…。」 龍二「なんで?なにもしてないじゃん。」 ハルキ母「全部私のせいなの!!!」 と言いまた泣き出してしまった。 子供のように泣くハルキの母。 なにがなんだかわからないが謝る俺。 背中を擦り落ち着かせる母。 その状態から数分後、ハルキの父が帰宅し事情を話し、帰るコトにした。 帰り道無言のままの帰宅。 母は無言のままキッチンに入り晩御飯の準備を始めた。 俺はソファーで体操座りをした。 龍二「かあさん。ハルキのかあさんさぁ。俺とハルキのせいで壊れちゃったんだよなぁ?」 母「…。大丈夫だから。ガキは心配してないでいいから‥。」 俺は「わかった」と返事をしてテレビを点けた。 それからはほぼ無言状態。 テレビの音だけが流れる状態だった。
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