1話 生徒会の役員共

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「言ったじゃん」 「へ?」 「遅めの冬休みだって」 授業中にメールしたじゃねえかよ。 もしかして俺だけ? まさか俺と親密な関係になりたくて? まあそんなわけないけど。 「テス勉あるのに暇潰しに呼ばないでくださいよ。生徒会では毎回ビリなんですから」 「会長ノート使う?」 「なんすか?」 「テストの要点をまとめたテスト対策究極ノート」 「な」 「なんだと? 私に渡せ」 この教師何を考えてんだ? 会長ノートが流出すると高得点が続出するから? 「なんでですか? 渡しませんよ」 「究極のテストを作る。クク、これで教育界の神になる」 「な……渡ったらヤバい。今回は諦めてくれ伊達井」 「いや、勉強は自分でやるもんだし」 「なんだ、脅さなくても良かったか。じゃあ私帰る」 そして1話目でテストというタイトルに反した内容だったが終わりを告げた。
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