2人が本棚に入れています
本棚に追加
「先人が残した物は偉大ね。小説家になろうかしら」
「会長にしては普通のこと言いますね」
生徒会室を掃除しながら口を開いた。
会長は机に艶めかしい足を乗せて色っぽく微笑んでいる。
とは妄想で丸めた紙を投げてきた。
ゴミ箱に捨てて会長を見るとケータイをいじっていた。
「バレてますよ」
話しかけても会長が無視をしたので今日は俺も無視しようと思う。
ああ、生徒会室が綺麗になっていく様が楽しい。
「桜井」
「ん?」
俺に話しかけたのは身長、胸、どちらも中途半端なポニーテール娘だ。
書記をしている。
とても綺麗な顔なんだが真面目で気が強い。
そして俺と同じ1年生だ。
「そこ、ゴミ落ちてる」
「ああ、ありがと」
それだけ言うとカリカリ何かを書き出した。
テスト期間なのに生徒会室に入る俺を見て気になったらしい。
最初のコメントを投稿しよう!