異世界到着

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それから5分ほど経ってから アキラの目の前に光の柱が現れた 「パートナーかな?」 その読みは当たっていたらしく 光の柱からは1人の女性が出てきた 年齢はおそらく10代後半~20代前半 見方によっては10代前半でも通用するかもしれない 軽くウェーブのかかった栗色は肩程に切りそろえられ 目の両端は軽くつり上がり 黒色の瞳は真っ直ぐアキラを見据える 健康的な小麦色の肌には無駄な肉もなくスラリとしている その顔立ちは整っていて綺麗というよりは可愛いという表現があっていて 服装は短パンにYシャツを胸元で結んだへそ出しルック …ちなみに胸はだいぶ平たい 「あんたがパートナー?」 いきなりあんた呼ばわりされたアキラは一瞬呆けるがすぐに気を取り直し 「まぁパートナーだと思うよ あんたがあの神様とやらの使いなら」 と言い返す 「私はマリア マリア・ルージュ 一応無限の知識とこの世界で最強になれる身体能力 あと不老不死と回復力を神様から貸し与えられてるわ まぁ…最強になれると言ってもあなたには勝てないみたいだけど」 間違いなくパートナーのようだ 「俺は小林アキラ 神様の創造の力の欠片と大量の魔力 身体能力、回復力、不老不死を借りてるよとりあえず長いつきあいになりそうだしこれからよろしく」 アキラは微笑みながら右手を差し出す 「…よろしく」 一瞬戸惑いつつもマリアがその手を掴む 「んで、早速だけど どこに行けばいいかわかる?」 「南」 まさかの一言 「南?」 「そう 南に行けば町があるわ 小さな国の城下町」 「そっか…じゃあ早速出発しようか」 鞄を持ち上げ準備をすませる が、 「その前に神様から預かり物があるんだけど」 と出鼻をくじかれる 「そういえばそんなこと言ってたな 預かり物ってなにかな」 「これよ」 差し出されたのは一冊の本 「これは……なに…?」 「日記だって 書くたびにページが増えていって 神様が天界にいても確認できる本らしいよ 書けるときには極力書けってさ もちろんなんか問題起こっても書くように だってよ」 だいぶ便利な日記帳みたいだ 「わかった じゃあ、ぼちぼち町に向かおうか」 こうしてようやく町に向かうことになった
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