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「実はさっきあんたが寝てから見つけて…
モンスターに襲われてたの…」
マリアが小さく見えるのは気のせいだろうか
「それで助けたと」
「うん…それで弱ってたからご飯を…」
だいぶマリアが縮んでいるように見える
「この子の両親は?」
「探してみたけど…魔力とかは感じられないしたぶんもう…」
「そっか…
で、どうするの
連れて行くの?」
「いいの!?」
アキラの言葉に顔を輝かせるマリア
「よくはないけど…
こんなとこに置いていっても死んじゃうだろうしな…
ちゃんと飼ってくれる人を見つけるまでならな」
マリアはアキラの言葉に何度も頷いて了解していた
「そういえば魔力って感じれるの?」
「あ~私が神様から借りた能力でね
あんたを含めて普通の人はできないよ
悪魔を見分けるのにあると便利だからね」
「なるほどね…」
「キュンキュン」
深く頷くアキラの腕の中で子犬が何かを訴えるように鳴く
「飯か?」
「さっき食べたばかりよ」
「じゃあ…なんだ?」
アキラが首を傾げた瞬間
「キュウゥ」
「…生暖かい」
子犬はアキラの腕の中で漏らしてしまった
「トイレって事だったのね…」
うなだれるアキラを尻目にマリアは苦笑いを浮かべていた
そして
それから数時間
河を見つけるまでアキラは離れて歩かされるはめになってしまった
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