なんで俺?

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「よかった…人がい…た…?」 「なぜ最後疑問系だ」 いや…ねえ…? だって格好が… 「今日は仮装パーティーかなんかですか?」 「そんな予定はないが?」 「ないならなんでそんな格好を…」 俺の他にいたのはおっさん…というかお爺さんだった 見た目は70歳くらいかな 真っ白な髪で 立派な髭を蓄えていて その髭も真っ白だ まぁそれは一向にかまわないが… 服装が… 表現しにくいが モーセとでもいうのだろうか ただ布を体に巻き付けたような服に杖を持っている 杖は…なんか魔法使いが持っているような長くて上がくるんと丸まったような杖だ 「ふむ、君の目に私はどんな風に見えているのかな?」 「見たまんまです」 「見たまんまとは?」 しつこいし鬱陶しいがご老人を無碍に扱うのも気が引ける 「モーセと某魔法学校校長を掛け合わせたような感じです」 とりあえず答えはしたがなにやら嬉しそうだ 今までずっとその格好スルーされていたのかな? 「それが君の神に対するイメージか」 …神? 神様…? なんで神様がこんな話に…? 「うん、混乱しているようだね」 いきなり神とか言われたらね 「あえて更に混乱するようなこと言ってみようかな 私は神だ」 「新世界でノート拾った方ですか?」 「それ違う あの世界創ったとかアダムとイヴ創った神様」 あ~なるほど 痛い人か 「いま痛い人とか思っただろ」 ばれたか 「じゃあまず証拠を見せようか」 そういうと自称神様は近くの花壇から一輪の花を摘み取った 「さて、じゃあ見ててね」 そういうと右手で花の切り口を持ち俺の目の前につきだした 「よく見ててね」 そういわれて花に集中する俺 「じゃあいくよ」 どこにだ と思ったが口にはださなかった ださなくてよかった その時は本当に不思議なものをみた
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