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「他に若い童貞は…」
「みんな他の世界だね
悪魔は人間をたぶらかすだけだから一度にいくつもの世界を潰せるんだ
だから1人1人を違う悪魔がいる世界に飛ばすんだ」
「ちなみに女の子や中年は…」
「いるよ
みんな活躍してくれてるけど
童貞のが魔力とかあるから分け与える力が少なくてすむんだ」
なんとなくだが言葉に違和感を感じる
あくまでもただの感でしかないが…
「若い童貞の理由って他になんかあるだろ」
「若い童貞って妄想よくしてそうだし異世界とか魔術とか大好きじゃない?」
ただのイメージだろそれ…
「実際よくやってくれてるよ若い童貞達」
「なんか嫌な響きだな」
「まぁね…
それでもまだ魔力はたりないから私が分け与えるし童貞捨てても魔力が減らないように固定はするんだけどね」
ということは魔術師みんな童貞?
「いや、異世界の人間は君たちとは体の作りもちょっと違うからね
魔力を溜め込む臓器みたいなのがあるんだよ
君たちの世界の人はそんな臓器ないから体に溜め込むんだけどね」
なんとなくわかった
「さて、もういいかな
そろそろ行ってほしいんだけど」
「互いの言葉や文字はわかるようになってるよな」
「もちろん」
「俺に拒否権は」
「ない」
「肉体的変化は」
「ルックスやスタイル記憶に変化なし」
「パートナーみたいなのは?」
「一応天界の中にいる君と相性よさそうな人を君が行った直後にでも送るよ
じゃ、そろそろ行ってきて」
妙にテンポが速かったような気がしてならないが
行くしかないなら行くか
「あの光のわっかに触れれば異世界だからね」
神様が俺の右側にあるわっかを指さす
そのわっかは綺麗な光を放っていたが嫌な予感しかしないのはこれから行く世界が嫌な場所という事かもしれない
だがいつまでもそうしているわけにもいかない
仕方なくわっかに触れると妙な浮遊感に襲われた
「言い忘れたけど君は世界を救うまで死ねないからね
途中で逃げたりうっかりで世界救えませんでしたなんて事になったらたまらないからね
傷は私が分け与える驚異的回復力で治るし生き地獄ってことにはならないからね
どっかの緑色の人みたいに切られた腕をはやすくらいの治癒力はあるから安心してね」
先に言ってほしかった…
これはただの生き地獄と変わらない…
などと思いながら俺の意識は闇に…光に飲まれた
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