プロローグ

2/2
159人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
その雑木林の中を遠野 信一(トオノ ノブカズ)と岬 綾(ミサキ アヤ)が歩いている。 遠野は雑誌記者である。     丁度数か月前からこの近辺で発生している行方不明事件について調べている。   「この湖だな…ここに来た女の子達が何人も行方不明になってるんだな…」 遠野はしばらく湖の景色を眺めていた。 「ねェ…取材なんかじゃなくプライベートで信(ノブ)とこの景色見たかったな…。」 と、岬は景色に見とれていた。   湖はまるで時が止まった様に夕日を湖面に写し出している… しばらく幻想的な風景に見とれていた。 だが…岬がいきなり 「あたし…行かなくちゃ…」 「お…おい、綾…どこに行くんだ…?!」 遠野の問い掛けにも反応せずに雑木林の奥に向かう岬 「待てよ…一人では危ないぞ…!!」 後を追おうとした時携帯が鳴った… 今遠野がいる雑木林で変死体発見の知らせだった… スクープを取ってこいとのデスクの言葉を切り、遠野は岬を追った。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!