投手が立ち上がり乱れるのは仕方ないですよね

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◇◇◇◇◇  そんなこんなで俺達は今正座させられている――外野に。  何が納得いかないかって、そりゃあいつも寝起きが悪くて俺達に迷惑をかけている芳川 真(ヨシカワ シン)が、セーフで俺達がアウトなことだ。  ……俺だって“ななみ”じゃなくて、“よなみ”とかだったらセーフだったわけだ。親を恨むぜ。  おっと、自己紹介遅れた。俺、七海 飛沫(ナナミ シブキ)です。主人公と投手をやってます。よろしく。 「クッソ……今すぐ芳川を撲殺してぇ……」  今、殺人願望を露にしたコイツは佐方 一哉(サカタ カズヤ)。このチームの正捕手だ。捕手にしては少し小さめだが、実力は正捕手に相応しいものを持っている。 「同感。俺、今日アイツの枕北枕にしといてやるんだ」 となんともみみっちいイジメ宣言をした男は、叶 晋(カノウ シン)。投手で背番号1を背負う男――そう、エースだ。  あ、俺エースじゃないよ。主人公だけど……主人公だけどねっ…… 「よし!!! 朝練終了!!! そこの3人も……今日はいいかな。次から気をつけなよ」 「「「ッしゃあ!! 穂さん最高! おい、芳川ァ、ちょっと体育館裏一緒に行くぞ!!」」」  奇跡的に35文字の言葉がハモった。なんかこの2人大好き。
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