第01話 銀の狼、吠える。

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-戦国時代- 陸奥の北の側、 津軽氏(青森県)人里に 離れた場所に 大きな屋敷があった。 その屋敷の主(武将): 紅嶌 翔は外に出て 月を見上げていた。 『今宵はいい月じゃ~』 そこに家臣: 田端 直鷹が来た。 「お館さま」 『直鷹か~』 直鷹は翔の隣に来た。 「とうとう、明日には  親方さまの  奥方になる、  菊池家の当主:  菊池 紀保孝  (キクチ キオタカ)様の娘…  菊池 清香様が  我が屋敷に  来ますねぇ」 『あぁ~…』 「親方さま?  どうされましたか?」 『いや、何でもない』 翔は屋敷に 入って行った。 ―次の日― 清香は馬に乗って 2人の家来を 引き連れて、 紅嶌家の屋敷を 目指していた。 「姫さま、  大丈夫ですか?」 「私は大丈夫だ」 「あと、少しで  紅嶌さまのお屋敷が  見えて来るはずです」 「そう…」 清香は複雑な気持ちで うつむく。 ―3日前― 菊池家の屋敷。 清香は父:紀保孝に 怒鳴っていた。 「私はいやです!?  あの外道な武将!!  紅嶌 翔に  嫁ぐのは!!」 紀保孝は困り果てる。 「だが…清香」
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