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-戦国時代-
陸奥の北の側、
津軽氏(青森県)人里に
離れた場所に
大きな屋敷があった。
その屋敷の主(武将):
紅嶌 翔は外に出て
月を見上げていた。
『今宵はいい月じゃ~』
そこに家臣:
田端 直鷹が来た。
「お館さま」
『直鷹か~』
直鷹は翔の隣に来た。
「とうとう、明日には
親方さまの
奥方になる、
菊池家の当主:
菊池 紀保孝
(キクチ キオタカ)様の娘…
菊池 清香様が
我が屋敷に
来ますねぇ」
『あぁ~…』
「親方さま?
どうされましたか?」
『いや、何でもない』
翔は屋敷に
入って行った。
―次の日―
清香は馬に乗って
2人の家来を
引き連れて、
紅嶌家の屋敷を
目指していた。
「姫さま、
大丈夫ですか?」
「私は大丈夫だ」
「あと、少しで
紅嶌さまのお屋敷が
見えて来るはずです」
「そう…」
清香は複雑な気持ちで
うつむく。
―3日前―
菊池家の屋敷。
清香は父:紀保孝に
怒鳴っていた。
「私はいやです!?
あの外道な武将!!
紅嶌 翔に
嫁ぐのは!!」
紀保孝は困り果てる。
「だが…清香」
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