紅屋 咲

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“ガラガラ…” 咲『セーフ』 美空と咲はせかせかと席についた 『おい…噂ってマジかよ??』 『分かんねーけど…校門見りゃ分かるだろ』 美空『何よ噂って??』 身を乗り出し、前の男子に訪ねた 『知らねーの??あの人が帰ってくるらしいんだよ』 美空『あの人って…??』 “ガラ!” 突然クラスのドアが開いた 蓮太郎『あいつしかいねぇ-だろうが』 入ってきたのは蓮太郎 地元じゃ有名な喧嘩野郎 美空の彼氏の友達 普段ほとんど学校にいない男だけに教室は静寂に包まれた 蓮太郎『あれ??遊喜に何も聞いてねぇの??』 美空『え??何も聞いてないけど…』 咲『蓮太郎じゃん!久しぶりだね』 2人の間に咲が割って入る 蓮太郎『おう、元気そうだな』 咲『まぁね、てか何で今日に限って不登校さん達が来てるわけ??』 美空『なんか…あの人あの人って…分かんないんだけど』 蓮太郎『あぁ-お前ら知らねーのか??あいつ2年の時に転校してきたしな…』 美空『!!分かったぁ-!!』 ポンと手を叩いて美空が叫ぶ 咲『え??分かんない』 美空『あんた2年終わりの方ほとんど学校サボってたからね、まぁ見れば分かるよ』 指差す方向には 空の机が1つあった 『お疲れ様です!!』 そして校門が慌ただしくなる
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