MU KU I

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背後にユノを感じる ユチョンと入れ替わるように身を移したユノ 肌と気配で感じ 残された意識で、初めてジェジュンは抵抗した 「…ゃっ、ゃ―…、」 力にならないけど、闇雲に体を動かした けれどユノはそんな抵抗も意図も簡単に抑えつけ圧倒的な力で持って割り込んでくる 怒張したユノは凄まじかった 今まで感じたことがないくらい体が開かれる みっちりと自分に入りこみ動き続ける鋭塊 ユノに突き上げられ全身が震えをみせる 「感じん…のか?…」 耳元にユノの息を感じる 彼はのしかかるように背中に身を預け、自分の顎を持ち上げ覗き込んできた 「『シア』……じゃなくても」 その名前に凍りつく それは、 それは、二週間前に亡くなった ジェジュンの 『元カレ』 そして、ユノは シアの………お兄さん 「やっぱお前、最低だわ」 「誰でもいいんだろ?」 ちがう ちがう… 必死でジェジュンは首をふる 「シアも弄んで‥‥あいつが亡くなったことも、お前はどうでもいいんだ」 や…めて、 違う 「シアもとんでもない、淫売にひっかかったもんだよ‥‥ほら、奥いんだろ?シアも言ってたぞ、お前は奥が感じるって。……もっと鳴けよ」 やめて や…… 心が張り裂けそうなほどの痛みを感じる けれど、 意志に反して動き続ける体 「うっわ。えろ!!……自分で腰かくんかくん、させてるよ。たっまんね―…」 ユチョンの声が室内に響き渡る もう、見えなくなった 何も…… 何も 見えなくなった 見たくなかった 「あっ」 「あ―…っ、あ―…っ!!」 .
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