MU KU I

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僕は…ユノが気になってたの… 会った瞬間から、 好き‥‥ だったんだよ? それは、届くことのない 小さな叫び でも、それこそが、 ジェジュンの心 初めて、シアに連れられ訪問した彼の家 優しく笑うユノに視線が奪われた 弟の恋人として大事に扱ってくれる彼に寂しさを覚えた シアに出会う前にユノと巡り会えてたら… 何度も思った ユノが隣にいる部屋でシアと口付けをして、 ユノが隣にいる部屋でシアと体を交じわせて 必死で声を抑えた 聞かれたくなくて…… 辛くなった 苦しくなった だから シアに言ったんだ 『他に好きな人ができました。別れてください』 って 自分の思いをユノに伝える気持ちなんてなかった でも、これ以上シアとは付き合っていくことはできない ただ、それだけ‥‥ まさか、シアが自らの命を絶ってしまうほど自分を愛してたなんて思わなかった そんなに、傷ついていたなんて 思わなかったんだ 結局、人の想いを踏みにじった僕の想いは 届くことはない それが当然の『報い』 .
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