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「言っちゃえばいいのに」
「言えねーよ」
「なんで」
「だって……。だって、ひょん。ジェジュンひょんのこと愛しちゃってんもん」
ほほぅ…。
それは、初耳ですね。
ひょんは僕のものだと思ってたんですが。
違ったんでしょうか。
あっ。
そういえば僕たちの関係は秘密ごとでした。
ジェジュンひょんが、カムフラージュとか言って、ユンジェ、ユンジェなんて騒ぎ立てるから、素直なこの人は信じちゃってるんでしょうね。
「本人に聞いたんですか?」
それに対して、ひょんはブンブンと首を横に振った。
「じゃぁ、聞きますよ?ひょん」
「なに」
「なんでユノひょんは、あなたにキスしたんですか?」
しばらくの間のあと、ユチョンひょんは
「わっかんね……、」
頭をがしがし掻きながら呟いた。
答えは簡単なのに。
理由は、あなたの事が『好き』だからですよ。
言っちゃなんですが、端から見てて遅かれ早かれ、いつかはこんな事態が起こるとは思ってました。
あなたを見るユノひょんの目。
あれ。
ある意味、異常です。
瞳なんて緩みきって。
でへへ…なんて言葉を吐いてもきっと違和感なんて感じさせないハズです。
気づいてないのは本人たちだけ。
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