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早く気づきゃいいのに。
早く気づいてくれなきゃ僕とジェジュンひょんの大事な時間が潰される。
まぁでも、こればっかりは周りがどうこう言ってどうにかなるもんじゃないですね。
はぁ、と僕は再度ため息をつく。
そして、辺りを見渡した。
「で……肝心のユノひょんはどこに行ったんですか?」
「分っかんね……」
チュウした後、上着持って飛び出してったもん…。
唇を尖らせてユチョンひょんは膝を抱え込んだ。
ああ、早い話がやることやって逃げたんですね。
だからか……、
ユチョニひょんは不安になってるんだ。
恐らく、ユノひょんにとっても自分の行動は予期せぬ突発的なものだったんだろう。
しかしです。
やることだけやって好きな人ほっぽりだして逃げるなんて……少々、男気ない行動です。
まぁ、気持ちは分からなくでも無いですけど。
何かに集中してる時のユチョンひょんの表情や行動は正直、僕でも時たま可愛いなと思ってしまうことがある。
ホラー映画に、百面相してるユチョン。
きっとユノひょんは可愛い…と思って無意識に体が動いたんだ。
──で、やったあとに
自分の行動にびっくり。
間が繋げず、体が勝手に逃げをうった。
何でだろ。
2人とも女と付き合ってる時とは違って不器用すぎる。
ユチョニひょんなんか女との恋愛はあんなに器用にこなすのに。
だけど、意外に不器用な兄貴2人に僕は、失礼だと認識しながらも微笑ましく思った。
そして、僕やジェジュンひょんみたいに、したたかに生きればいいのに……とも。
ジェジュンひょんなんか凄いですよ。
いきなりベッドに潜り込んで誘ってきたんですから。
「チャンミン。したいの」
……って。
僕は僕で正直いつか来るとは思っていたので柔軟に対応しました。
罠を仕掛けたのも僕ですから。
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