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W(ア)「今よ!ハアァァー!!」
W(ア&シ)は身体を回転させそのまま真白の刃の刃先を立て動けないカヲル(ナ)の首筋目掛けて突き刺そうとする。
W(シ)「駄目だアスカ!!」
だがそれをW(シ)は止めようと叫んだ。
その声が響き渡るとW(ア&シ)は真白の刃を腕で押さえ、刃はカヲル(ナ)の首筋で止まった。
カヲル(ナ)「何故、止めたんだい!?」
W(シ)「さあね…只、あれが目に入ってね。」
カヲル(ナ)「えっ?」
W(ア&シ)が見る視線の先にカヲル(ナ)は視線を合わせると一枚のポスターが貼られていた。それは第三新東京市のイメージアップの宣伝用のポスターだった。ポスターの小さな四隅には小さくぶりぶりざえもんが描かれていた。
W(シ)「言ったよね君もこの都市を愛しているって、それが本当ならあの子達にあんな涙を流させるな!」
ひまわり「お兄ちゃん死なないで!お願い死なないで!!」
W(シ)に向かって言った言葉、それはこの都市を新しく担う未来溢れる自分達子どもが自らまだ見ぬ未来を壊すなと意味を込めて言う。
カヲル(ナ)は思う、自分は確かにこの都市を愛している。だが間違えた愛を植え付けていたにしか過ぎないと。
そしてカヲル(ナ)とW(ア&シ)は変身を解いた。
カヲル「彼を早く病院へ。」
変身を解いたアスカにカヲルはそう言うと静かに立ち去った。
シンジ「とりあえず病院だ!」
意識を戻したシンジは苦しむしんのすけの身体を背中におぶる。
アスカ「メモリが壊れなかったのと、この副作用に何か関係があるのかしら?」
アスカはしんのすけの腕を取り、腕にできた症状を見る。
ひまわり「早く病院へ!!」
心配するひまわりはアスカの手を払うと早く病院に行かせようとする。
アスカ「!」
その時、アスカはひまわりの払った際にずれた服の間に見える腕を見て一瞬驚く。
ミライ&サキ「「どうしたの(です)ママ?」」
驚いているアスカにミライとサキは気になって声をかける。
アスカ「あ、何でもないわ。二人共行くわよ?」
ミライとサキにアスカはそう言うと二人の手を繋いでシンジ達の後ろを歩く。だがアスカのその青い瞳はひまわりの腕にある物を見逃さなかった。
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