第十五章

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開いた自動ドアに吸い込まれるようにして中へ入る。 クーラーが効きすぎだ。 「リツ、ルカちゃん!こっち!」 亜希が立ち上がり手招きしている。 あの笑顔だ。 リツカに続いて席に着く。 リツカが私の隣で、内心すごくほっとした。 「遅かったじゃない。もうコーヒー三杯目」 「すみません…」 亜希は緊張なんてまったくしていないようだ。 少なくとも、表情は柔らかい。 「あのな、亜希」
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