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開いた自動ドアに吸い込まれるようにして中へ入る。
クーラーが効きすぎだ。
「リツ、ルカちゃん!こっち!」
亜希が立ち上がり手招きしている。
あの笑顔だ。
リツカに続いて席に着く。
リツカが私の隣で、内心すごくほっとした。
「遅かったじゃない。もうコーヒー三杯目」
「すみません…」
亜希は緊張なんてまったくしていないようだ。
少なくとも、表情は柔らかい。
「あのな、亜希」
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