君らしく、俺らしく

バカとクリスマス

「今日はこれぐらいにしときましょう」

やっと終わった～。今日はネトゲーやるぞ。どれだけ、委員長に言われようがやってやる。鈴村さんや西原さん来るかな？

「今日は充実しま……すみません、してませんね。勿論、このあともやりますよ」

ジットー、と。ホントですか？と言わんばかりの目で睨んでくる委員長。

まっ、嘘だけど。最低……最高で教科書やノート広げるぐらいはしますよ……最高で。

「私は、天道くんを信じますから」

あっ、委員長。一つだけ言わして貰うと、この世で、詐欺と勉強に関しての俺だけは信じちゃ駄目です。

「明日もやりますよ」と委員長の一言に俺はビクリッと身体を身震いしてしまった。

「な、なら、せせっ、せめて、鈴村さんや西原さんを呼んでほしいっス」

藁にもすがる思いで言ってみると、溜め息を吐きながらも了承してくれた寛大な委員長。