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「天道くん!私は知ってるんですよ!」
「えっ!?何をッ??」
「昨日、深夜遅くまでネットゲームに勤しんでいたそうじゃないですか『白銀の翼』さん。これはこれは精が出ますねぇ」
救いの神、西原瑠璃(『紅蓮の一刀』)さんが、俺と委員長の間に入ってきてくれた。
「姫。優太くんは勉強をちゃんとやって、自分へのご褒美としてやったんだと思います」
すでにコタツに鈴村さんが入っている。俺は対面に行き、腰を落としながら「そうそう」といつもの口調で言い放った。
「漆黒さんよォ、オマエ言っただろ?」その口調からは怒りが感じられない程であった。
「てへっ!」とかわいらしげに舌をペロッと出し、右手を後頭部に当てながら言った。
終わったコトに関して怒るのは間違いである。終わったコトにどれだけ怒ろうが、過去が変化するワケではない。怒るなら、これから、未来についてだ。
「次しちゃったら、怒っちゃうよ。まあ、具体的に言うと……」
何っスかな?あ~……う~ん……
この間に右側には西原さんが、左側には委員長が、いつもの位置、定位置に着いた。
そういや~、親が学力以外で一つだけ心配してたな。結婚できるのか?って言われたっけ?
「できちゃった婚させてやる」
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