バカとクリスマス

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「よしときな。もし、私と優太くんの子が出来たら……オタクでヒッキー間違いないから」 「その通りかもな」と苦笑混じりながら言った。日本史の教科書とノートを広げた。 今日は日本史らしい。俺は歴史は得意な方だ。織田信長とか豊臣秀吉とか知ってるが、何を何年にやったかはよく知らない? 勉強を始めて数分後。ドアが一人でに開いた。いや、委員長の妹の柚(ゆず)がおやつの乗ったおぼんを持って来てくれたようだ。 「あっ!やっぱ、優にぃだ。来てみて正解だったぁ!へへっ…優兄好き」 篠崎柚。中学一年生、137センチで髪や目は委員長と似ていて、さすが姉妹だと思う。委員長をネンドロイドに例えると、柚はさしずめ、ぷちネンドロイドだろう。 そして、柚は俺のコトが好きらしい。俺は好きじゃないが、嫌いなワケではない。 「優にぃは私のコト好き?」とおぼんをこちらに運びながら、そんなコトを聞いてきた。 好き、と言ったらロリコンのペドフェリアさんが確定してしまう。気味の悪いレッテルを着せられるのは、ゴメンだ。 「んっあ~…同級生なら好きになってたかな?」 「ぅえぇ~…、あっ!?そうだ!できちゃった婚しちゃえばいいんだ!!」 あれ?こいつは先程の会話を聞いていたのか?と素直に思うぐらい、耳を疑う言葉だった。 そうだな。もし、このまま結婚とかできなかったら、そうするか。たぶん、その前に柚は可愛いから結婚してると思うんだけどな……。
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