バカとクリスマス

15/29
前へ
/74ページ
次へ
「今日はこれくらいで……」 よし。今日も帰ったらオンラインゲームでもしよっかな?どうすっかな?とりあえず、明日から始まるテストどうにかしないとな……。 「委員長、明日も勉強会やりましょうね」 赤点なんぞとったら冬休みが補習責めになっちまうからな。ゲームはテスト終わるまで一時放置しとこう……かな?無理だな。今からゲームやりたいし。 「えっ、あっ、その……分かりました」 なんだかんだで委員長との約束があるんだったな。死なない為にちょいとばかし勉強しないとな。 「あっ、さっき言ったトラウマだかリストラの話しましたが、嘘ですよ嘘。勉強したくないあまりに言いましたが、みんなマジになっちゃって今まで切り出せなくてすみませんっス」 俺にはそんな過去はない。いつだって、ゲーム、アニメ、マンガの三種の神器がありますから。 委員長は「天道くん」と私怒ってるオーラを出しながら、ボソッと言った。 「いいじゃないですか委員長。俺は真面目に勉強したし、委員長はそれを望んでいるですよね?」 「えっ、まあ…そうですけど。どうして、それで嘘をつくんですか?」 勉強したくないから嘘つきましたって言ったんですが……厄介なコトになってしまった。危ない橋を渡るが嘘を重ねよう。 「なんだかんだ言って、委員長のミニスカサンタの格好が見たいんですよ」 「お姉ちゃん、どういうコトか事細かく説明してほしいんだけど?」と俺の横にいる柚が笑顔で言った。委員長は「アハハ…」とカワいた笑いを引き攣った顔でしている。 「優にぃ説明して」と促され、俺は隠す必要もないと思い説明したトコロ。 「優にぃ、今から女の子同士の緊急会議があるから、少しの間席外してくれるかな?」 柚、笑顔が恐いよ笑顔が。と、思いつつ、俺は部屋を出た。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加