バカとクリスマス

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「どこ行ってたの優にぃ?遅かったじゃん」と開けるや否やに聞かれ、「トイレだよトイレ」と答えコタツではなく、ベッドの縁に座った。 「で、会議とやらは終わったらしいが、一体何を決めてたんだ?」 「あれ?そんなのあったっけ?優にぃの気のせいじゃないのかな?」 気のせいだろう、柚の笑顔が恐いのも、委員長が涙目になっているのも、鈴村と西原が妙に楽しそうなのも、全て俺の気のせいだろう。 「そうだな。俺がトイレ行ってきただけだよな」と、言い、柚は間を空けずに「そうだよ。何、勘違いしてたの?」と、あっさりと嘘をつかれた。 「でねぇ。私もクリスマスに優にぃん家に行っていいよね」 まあ、いいんだけど。委員長の視線やら、柚のさっきの言い方が気になるんだが……気のせいだろう。 「いいけど。それは…俺がテストの点が良かったらの話だろ?」 「それは……!お姉ちゃんだけだよ。私も和姉ちゃんも瑠璃姉ちゃんもテスト関係無く、行くよ。お姉ちゃんだけがテストに関係あるんだよ」 その笑顔が軽いリスト……トラウマになりそうだ、柚。これは、柚を止める抑止力として委員長が必要不可欠だな。 うぅ…あっ……ぐぅ…勉キョウ………すっか……………なぁ~………? 「ふっふっふっ、その日はゲーム三昧だ~!寝れると思うなよ優太くん」と鈴村が、「私的には、モンハンがいいわ」と西原が、すでにクリスマス当日の予定を言い合っている。 「まっ、とりあえず今日は帰ろうか……辺りが暗くなってきたし」
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