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お茶を用意して、お姉様のマッサージをしている。「はぁ~、やっぱ、アンタいると楽だね」と幸せそうに呟いている。
「優太、早くお話ししなさい。待つのは私の主義に反するの……分かった?」と母さんは話すように促すというか、脅してくる。
「えっ…と、ですね。勉強について教えて貰おうと……それとですね………クリスマスゥウッ…についてちょっと……」
『クリスマス』という単語に反応して、お姉様の裏拳(手首のスナップのみ)をもろに鳩尾に食らった。
「で、アンタは何について聞こうとしてたのよ?」
お姉様は私をどこまで追い詰めれば気が晴れるんですか?
俺は委員長ん家であった出来事を話した。『クリスマス』という単語に反応して、一々殴ってくるのはやめて欲しいっス。
更に、俺はこれから委員長に話そうとした内容を話した。身の危険を感じて委員長の母さんとの話しはしなかった。
「ふ~ん。私は友達ん家行くのにアンタは家で女の子に囲まれて過ごすんだ~」
どんだけお姉様から異様でマガマガしいオーラを出していながらもマッサージを止めない。止めたら俺が死ぬから……。
「いや、だって……死活問題だったし……あの、すみませんでした」
「ちょっとさアンタ、今からコンビニ行って肉まん買って来てくんない?」
「あっ、うん。分かった」
俺は防寒対策をしっかりしてから、自転車で最寄りのコンビニへと向かった。
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