バカとクリスマス

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飾り付けも無いし、キッチンでは夕食を委員長や鈴村や西原が作っており、仕事のない俺と柚は暇であった。 「優にぃ、ちょっと2階行こ」と、俺が拒否の返事をする前に手を引かれ強引に2階に連行された。 俺の部屋に連れられた俺は、なぜかサンタクロースの格好をさせられた。 「柚~、こりゃ何だ?」 「えっ、優にぃサンタクロースだよ。で、私はミニスカサンタクロースだよ」 「へっくっちゅ」と、柚はくしゃみをする。寒い俺の部屋でも、俺は上着を着るだけ寒くはないが、柚はミニスカと寒そうな格好である。 風邪を引かれると困る。委員長や委員長の母さんに何かと文句言われそうだな。 身を縮こめている柚に、俺はタンスからグレー色のパーカーを取り出し、チャックを全部下げて柚に羽織らせた。 俺は、パーカーやトレーナーやジャージといったモノはデカイのが好きで、このパーカーは2Lである。 その為、羽織らせたのはいいが柚には大きくて膝上まできていている。 「大きすぎるか……」 「ううん。大丈夫、これでイイ……から、下に行こッ!」 「ホントにイイのか?」と、念をおすと柚に例の笑顔で怒られてしまった。
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